小さな庭の片隅で、今年もボイセンベリーの可愛い白い花が咲き始めました。
ブルーベリーの花が終わる頃に、木苺系の花が咲き始めるので、春はベリーの花がたくさん楽しめます。
「ボイセンベリーの花が咲き始めたら、追肥する」というのが私の毎年の栽培スケジュール。
ところが、今年はなぜかうっかり、春の追肥を忘れてしまったのです。
たぶんそれが原因で「花の数が少ない・増えない」という状態に。
今回はそんなボイセンベリーの「開花」と「肥料」の関係について、備忘録的に書き記しておきます。
ラズベリー、ブラックベリー、ボイセンベリーなど「木苺系のベリー」を栽培している人の参考になればと思います。
この記事は、木苺系のベリーの木の「花が少ない」「実が少ない」などの問題を解決する手掛かりになるかもしれません。
今年はなぜか花・つぼみの数が少ない
通常、ボイセンベリーの花が1つ咲きはじめると、後から後から蕾が出てきて、どんどん花が増えていきます。
例年なら、最初の花が咲いてから2週間くらい経つと、花や蕾の数がピークを迎えます。
ところが、今年は様子が変なのです。
最初の花が咲いてから2週間経つのですが、花・つぼみの数がまばらで、例年の同じ時期よりも少ないのです。
最初に咲いたグループの後に、どんどん増えてくるはずの蕾と花が出てこないのです。
現時点で出てきている蕾の数が少ないということは、1~2週間後に咲く花も少ないということ。
花が咲かないと、実がつきません、困ります…。
原因は何だろう?
昨夏から冬にかけては、例年通りに施肥・剪定などのお世話をしてきました。
3月末頃から枝葉はぐんぐん伸びていて、木の健康状態にも変わりはないように見えます。
それなのに、開花期の生育状況が例年と違うのはなぜでしょうか?
追肥を忘れていた!
「木が元気そうなのに、花や蕾が少ない」という状態から考えられるのは、
「花や蕾を作る栄養が足りない」ということ。
栄養が足りない?
そう、私は今春、この時期にするはずの「追肥」を忘れていたのです。
例年通りであれば、私は「開花したら追肥」というスケジュールで栽培していました。
追肥を忘れてしまったことで「花や蕾を作る栄養が足りない」という状態になり、それが花・つぼみが増えない原因だと、現時点では考えています。
私の施肥スケジュール
地域差などがあり、なかなか正解がない植物の栽培。
私は自宅でのボイセンベリーの栽培において、下記のような施肥スケジュールを組み立てています。
1~2月頃:施肥しない
「元肥」をこの時期に施肥すると書かれているテキスト等が多いですが、この時期に肥料分が多いと葉ばかり茂るという文献もあります。
実際、私の家でも過去に「葉ばかりで、花が少ない・実の収量が少ない」という状態だったので、冬の施肥をしないようにしてから、花が増え、実が増えました。
4月末~5月初頃:開花したら追肥する
春、私の家では大体ゴールデンウィークの頃から花が咲き始めます。
そして、必ず「花が咲き始めてから追肥」をします。
これには理由があって、開花前に施肥すると、やはり「葉ばかり茂って、その後発生する花が少なくなる→収穫量が減る」という傾向が過去にあったからです。
花が咲く1ヶ月くらい前には、緑の葉っぱが伸びてきて、それを見ると肥料をあげたくなりますが、最初の花が咲くまで待って、咲いたらすぐに追肥するのです。
前述の通り、私は「冬季の元肥を絶っている」ので、開花初期に補給する肥料が重要です。これを忘れると、栄養不足で新たな蕾の発生が減ることにつながります。
そんな肝心の「開花期の追肥」を、なぜか今年は忘れてしまって、咲いた花を「かわいいな~」とただ眺めていたのです。反省。
ちなみに、この時期の肥料は有機質肥料の「油かす」で、花や実の栄養になる「リン酸」を多く含む『骨粉入り油かす』を私は使っています。
7月頃:収穫が終わったら、お礼肥
すべての実の収穫が終わったら、夏剪定をして、お礼肥を施す。(油かすではない有機質肥料を使用)
夏、有機質肥料はカビや虫が発生しやすいので「化成肥料」がよいという話もありますが、有機質肥料に発生するカビは良い菌なので、見た目を気にしなければ問題ないと思います。
10~11月頃:追肥する
芽の形成と休眠に向けて、有機質肥料を施肥する。
上記の通り、私の栽培環境では「冬季の元肥」をしないので、秋のこの追肥が「春まで持たせる元肥」の役割も担います。
秋雨が続いているようなら、肥料が水で無駄に流れてしまうので、晴れてから行なう。
少し遅れたけど、追肥した
前述の通り、「開花に合わせた追肥」を忘れたことが、今季の花・つぼみの数が増えてこない原因だと現時点では考えています。
本来の追肥タイミングからすでに2週間以上経過していますが、栄養は必要なので追肥を行いました。
植物の生育には色々な「タイミング」が大切なので、遅れた肥料が間に合うかどうかはわかりません。
もし間に合えば、つぼみが追加で発生して、花が咲き、実になってくれるでしょう。
一般に、有機質肥料が効くのには時間がかかると言われますが、成分や使用環境にもよります。
私が使っている肥料
私が開花期に使っている肥料は「骨粉入り油かす」。
この肥料はリン酸が豊富で比較的効果が早い肥料なので、今年は施肥が遅れたけれど、まだ間に合う可能性があります。
「原因の考察」と「遅くなった肥料」、出来ることはやったので、このまま様子を見たいと思います。花が増えるといいな。
まとめ
今回は「ボイセンベリーの花が咲き始めたら追肥する」という栽培スケジュールの例と、
「追肥を忘れて、花が少なくなってしまった」という失敗エピソードをお伝えしました。
人によって栽培環境は異なりますが、ラズベリー、ブラックベリー、ボイセンベリーなど「木苺系のベリー」を栽培している人の参考になる部分があればと思います。
その後の様子は?
その後の「ボイセンベリーの木の生育状況」や「実の様子」などは、私のインスタグラムで収穫期に投稿します。
はたして花は増えてくるでしょうか?実はたくさんできるでしょうか?
ちょっと心配ですが、これから毎日が楽しみです。