実がふくらみはじめたら、鳥対策をしておこう
ブルーベリーなどベリーの木を自宅で栽培すると、「鳥対策」が必要になることがあります。
こちらは私の家の小さな庭で栽培している、鉢植えのブルーベリーとボイセンベリー。
花の時期が終わって実がふくらみはじめたので、そろそろ鳥対策をするタイミング。
鳥の被害に遭う前に!
うちでは以前は「鳥対策」をしなくても、鳥にベリーの実を食べられることはなかったのですが、
ある夏にヒヨドリにやられて以来、鳥の被害に遭うようになったんですよね…。
鳥はエサがある場所を覚えて、何度でもやってきます。目を付けられたら終わりのようです。
「今はまだ鳥に悩まされてない人」も対策を考えておいたほうがいいと思います。悲しい思いをする前に、ぜひ対策しておいてほしいです。
「鳥よけネット」で木を囲むのが確実です
鳥害対策には、「キラキラ光るテープ」を張るとか、 「フクロウの置物」を置くなどいろいろありますが、
やはり木を鳥よけネットで囲むのがいちばん確実な方法です。
ということで、今回私はこんな『鳥よけネットハウス』を作ってみました。
「鳥よけネット」と「園芸支柱」を組み合わせて作るこのネットハウス、
低コストで、スペースや木の大きさにあわせて好きなサイズで作れるのでオススメです。
ということで今回は『鳥よけネットハウスの作り方』をご紹介します。
用意するもの
今回私が「鳥よけネットハウス」を作るのに使ったものは以下の通り。
1.園芸支柱
園芸用の支柱。長めのものを選べば大きくて広いハウスが作れます。今回は【太さ11mm×長さ180cm】を8本使いました。
なるべく太い支柱がお勧めです。私は後日、家のバルコニーにさらに大きなハウスを作り、その際は太さ20mmの支柱を使い、頑丈なハウスが完成しました。
2.鳥よけネット
ベランダの鳥よけ用などに販売されている「防鳥ネット」。サイズがいろいろあります。今回私は【2m×5m】のものを使いました。
3.支柱の固定金具
支柱同士を留めるための金具。使う支柱の太さに合ったものを選びましょう。
4.園芸用の針金
植物の茎を支柱に留める時などに使う針金。ネットを支柱に留めるのにも使えます。
「鳥よけネットハウス」の作り方
必要なものが準備ができたら、さっそく作ってみましょう。
1.四隅の支柱を立てる
まずはハウスの「柱」になる縦の支柱を地面に挿していきます。
先にどれか1本を立てて、それを基準にほかの支柱の位置を決めるといいでしょう。
メジャーを使って横幅・奥行きを測れば、挿す位置が決められますね。
そして、4本の支柱が立ちました。(写真下)
4本の支柱の位置を結んだ線が「鳥よけネットハウス」の平面の面積になりますよ。
地面に支柱が挿さらない時は
地中に石や木の根があって支柱が挿せないことがあります。そんな時は、挿す場所を少し変えればすんなり刺さることがありますよ。
地面そのものが硬くて刺さらない場合は「スクリュースコップ」を使って一度穴を空けてしまえば楽に挿せます。ただし壁際などではスクリュースコップが回せないので、広いところでのみ使える道具です。
または、「園芸支柱の抜き差しを補助する器具」を使えば、支柱に引っかけて足で踏む力で強引に挿すこともできます。
2.ハウスの骨組みを作る
支柱をタテ・ヨコに組み合わせて、金具で留めます。
2つめの固定は「結束バンド」を使うのもアリ
1箇所に2つの金具を取り付けるのが難しい場合は、2つめを「耐候タイプの結束バンド」に替えると簡単です。
また、仮組みをした時点で長さが余った部分はカットするといいですよ。
どこかに固定すると強度が得られる
ハウスを作る場所の周りに、フェンスや木など丈夫なものがある場合は、支柱の一部をどこかに固定すれば強度が得られます。私はびわの木に結束バンドで固定しました。
こうすれば、風でハウスが倒れたり、支柱が抜けたりしません。
ハウスを設置する場所の周囲にどこか固定できるモノを見つけておいて、可能な限りどこかに固定するようにしましょう。
追記:私は庭とバルコニーにこのような手作りハウスを設置して、その後何年も経ち、何度も台風などの暴風に見舞われましたが、このように木や柵などに固定していたためハウスは無事で、どこかに飛んで行って他人に迷惑をかけるようなことも起きていません。飛んだり壊れたりしないように作ることが大切です。
ハウスの骨組みが完成
こんなかんじで、園芸支柱を組み合わせて、しっかり設置すれば「鳥よけネットハウス」の骨組みが完成です。
3.ネットを張る
ハウスの骨組みが出来たら、「防鳥ネット」を取り付けます。
「面」ごとに分けてやると簡単
ハウスの「上面」「背面」「側面」「前面」というふうに、「面」ごとに分けてネットを張ると簡単で失敗しません。
上面と前面はつながった状態でもいいと思います。
- ネットを張る面の寸法をメジャーで測る
- 張る面よりも少し大きめにネットを切る
- 針金を使ってネットを支柱に固定する
作業の詳しい写真は割愛しますが、ネットを張ったハウスの様子をご覧ください。
前面を上から見た様子
ハウスの前面を上から見た様子。自撮り棒を使って高さ3mくらいから撮っています。
斜め上から
後から
「びわの木」が出てる部分
このように木などの障害物があっても、その部分だけネットを切り欠けばOK。上手くできたと思います。
鳥よけネットハウスが完成
というかんじで、「鳥よけネットハウス」が完成しました。
開閉するところは洗濯ばさみを使うと便利
ハウスの前面や側面など、ときどき開閉したいところは「洗濯ばさみ」で留めておけば、いつでもネットを開けられます。
水遣りや手入れの時に、洗濯ばさみを外せばネットがめくれますよ。
さらに、前面のネットを左右に分割すれば、半分ずつ開けることもできます。
こんなかんじで、左右にガバッと開いたり、くるくる丸めて天井の上にネットをあげてしまうこともできますよ。
ネットの下端は地上20cmくらい
ネットの下端は地面に着かないように、また泥はねが当たらない程度に、地上20cmくらいにしてみました。
もしこの20cmのスキマから鳥が侵入するようなことがあれば、その時はまた対策を考えます。
まとめ:ベリーの実が鳥に食べられる心配がなくなるよ
『鳥よけネットハウス』があれば、鳥にベリーの実が食べられることはもうないでしょう。
近くを訪れる鳥にイライラせず、安心して栽培できますね。
ということで、うちのベリーの実たちは順調に大きくなっています。
楽しみにしていたベリーの実が、熟した途端に鳥に食べられてしまった経験がある人や、今後食べられてしまわないか心配な人は、
「鳥よけネットハウス」を作ってみてはいかがでしょう。DIYは面白いし、オススメです。
広いスペースがあるなら、こんな便利なセットも
今回ご紹介したのは「狭いスペースでぴったりサイズのハウスを作る方法」でしたが、
広い庭や畑など、もっと広い設置スペースがあるなら、こんなセット商品もありますよ。
これなら、支柱を組み立てて、ビニルシートを防鳥ネットに変更するだけで完成です。
初めは私もこのようなセットを買おうと考えていたのですが、うちの庭は狭いので、園芸支柱でDIYすることを選びました。設置場所の広さにあわせて最適な方法を選びたいですね。
こちらの記事もぜひ参考に