このイモムシ、何の幼虫?
植物の葉っぱを食い荒らす何かの幼虫、いわゆる「イモムシ」。
「コレっていったい何の幼虫なの?」と疑問に思うことはありませんか?
虫が大好きな私でも、イモムシはわからないものが多いです。
そんな時は『イモムシハンドブック』
これを見れば、
- そのイモムシが何の幼虫なのか?
- 毛虫の場合、毒・危険性の有無
- 発生原因になっている植物
などがわかりますよ。
私はこの本を見て楽しんだり、実際に家庭菜園で活用しているので、ご紹介しますね。
庭のベリーの木に現れたイモムシを調べてみた
今年は、庭に発生する害虫が妙に多くて、いままで見たことのないイモムシも発生しています。
ボイセンベリーの葉に、小さな緑色のイモムシ
ほとんど虫がつくことのない「ボイセンベリー」の葉もかじられて穴が開いています。
よ~く見てみると小さなイモムシがたくさんいたんですよね。
このイモムシ、大半は葉っぱの裏側にいて、一日じゅうガリガリかじっている様子。
見つけるたびにプチッと捕殺するのですが、毎日毎日やってもキリがないくらい、どこかからやってくるのです。
成長すると模様が出るみたい
イモムシは、葉っぱを食べながらどんどん成長し、それにあわせて色や形・模様が変化します。
このイモムシは、成長するとこんなかんじに毛が生えて模様が出るんですね。
このイモムシはいったい何?
小さいうちはどれも同じみたいに見えるイモムシですが、毛が生えて模様が出たら見分けがつきますね。
『イモムシハンドブック』で調べてみよう
さっそく『イモムシハンドブック』を開いてこのイモムシを探してみましたよ。
実物大のイモムシ写真が並んでいるページから、似ているものを探します。
見つけた!
一覧ページの中に、そっくりなイモムシを見つけました。
外観・模様には個体差があるので、写真と完全一致しないこともあります。「そっくり」とか「一番似ている」くらいの判定でOKだと思います。
「フタトガリアオイガ」の幼虫だとわかった
詳しいページを見てみると、このイモムシは「フタトガリアオイガ」という蛾の幼虫であることがわかりました。親の蛾の写真も載っていました。
フタトガリアオイガはその名前にある通り「アオイ」の葉を好んで発生・食害するそう。
じゃあどうしてベリーの木にいるんだろう?
「タチアオイ」の葉が発生源だった
うちの小さな庭には、ブルーベリーやボイセンベリーのほかに「タチアオイ」があるんですよね。
ということは、ベリーの木にやってくるイモムシの発生源はタチアオイということ。
「タチアオイ」はボロボロに食い荒らされていた
気が付いた時には、タチアオイの葉はすでにボロボロに食い荒らされていて、どの葉っぱの裏にも「小さなイモムシ」がいる状態でした。
そうして100匹以上のイモムシを捕殺して、タチアオイは今は無事に花を咲かせようとしていますが、これはうっかりしていたら壊滅状態になるとことでしたね。
発生源をたたけば、エンドレスなイモムシ戦争に終止符が打てる
やっつけてもやっつけてもイモムシがどんどん湧いてくる時は、どこかほかに発生源があるということ。
今回の発生源だったタチアオイの葉にいた大量のイモムシを捕殺したら、ベリーの木にやってくるイモムシはいなくなりました。
別の角度から見れば、「タチアオイ」がなければイモムシは発生しなかった可能性もあります。
「害虫の発生源になる植物を植えない」という選択肢も覚えておくといいですね。
『イモムシハンドブック』が役に立った
ということで、ベリーの木に現れたナゾのイモムシの正体を知り、発生源を見つけるのに今回も「イモムシハンドブック」が役に立ちました。
「フタトガリアオイガ」、こいつの姿・名前を覚えました。ちなみに、毛が生えてるけど毒は無いそうですよ。
新たなイモムシが現れた!
おっと、また新たなお客さんが…。
そんな時は「イモムシハンドブック」を見てみましょう。
というかんじで、写真がいっぱいで見ているだけでも面白いし役立つ本なので、
「害虫対策」や「昆虫観察」に 『イモムシハンドブック』、おすすめですよ。
どれを買えばいい?
『イモムシハンドブック』にはたくさんのイモムシが紹介されていますが、イモムシの種類は多いので、1冊に全てのイモムシが載っているわけではありません。
全部持っておけば万全ですが、私はまず「1」を買って、探しているイモムシが見つからなかった時に「2」「3」を買うというかんじで揃えました。
ちなみに「フタトガリアオイガ」は『イモムシハンドブック 2』に載っていましたよ。