受粉してる?してない?
ブルーベリーの花がうまく受粉しているかどうか?気になりますよね。
その「見分け方」は超かんたんです。
「受粉が失敗する場合」も含めて詳しくご紹介しますね。
受粉したら「受粉のサイン」が表れる
ブルーベリーの花が受粉しているかどうか、ちゃんと実が付くのかどうかは、
花が付いていた「がく」の向きを見ればわかります。
受粉したら、【受粉のサイン】が表れますよ。
「下」を向いてるのは受粉していない
ブルーベリーの花は下向きに咲きます。
花が下を向いている間は「受粉していない」または「受粉のサインがまだ表れていない状態」です。
こんなかんじで、「咲いて間もない花」や「受粉前の花」はみんな下向きですね。
「上」を向いたら受粉のサイン
ブルーベリーの花は受粉すると上を向きます。これが受粉のサインです。
下を向いていた花の部分が少しずつ顔を上げ、そして上を向きますよ。
「下から上に向きが変わるタイミング」と「花が落ちるタイミング」は近いので、
- 花がついたまま上を向くこともあれば、
- 花が落ちて「がく」だけになってから上を向くこともあります。
中には、ちゃんと上を向かずに「斜め上」とか「真横」を向いて止まるものもありますね。
いずれにしても、花部分の向きが変化すれば「受粉のサイン」であり、最後は実になる部分だけが残ります。
こんなかんじで、受粉が順調に進んでいれば、たくさんの「がく」が空を見上げるようになりますよ。
「がく」が上を向く頃には、少し丸みを帯びてきて、この時点で「ブルーベリーの実の赤ちゃん」というかんじですね。
ここからおよそ2~3ヶ月かけて大きくふくらんでいきます。楽しみですね。
ちなみに、受粉のサインが表れた花の数を数えれば、「どのくらいの実が獲れそうか」とか「おおよその受粉率」などがわかります。
受粉が上手くいかなかったものはどうなる?
受粉が完了せず、上を向かなかったものは、そのうちしおれてポロッと落ちます。
下の写真の中にも、しおれたものがありますね。
例外:受粉のサインが出ても実がならないことがある
基本的には「受粉のサイン」が現れたものは受粉しています。
しかし、いったんは受粉のサインが表れても、受粉の「質」が低かった場合や、花部分にダメージがある場合は、
その花の部分は実にならずにポロッと落ちてしまうことがあります。
- 自家受粉で「受粉のサイン」を出してしまった場合
- 異花受粉だったが「花粉の量」が不十分だった場合
- 虫食いによって花部分の内部にダメージがある場合
上記について、もう少しだけ詳しく解説しておきますね。
自家受粉で「受粉のサイン」を出してしまった場合
ブルーベリーの木、特に日本で一般的な「ラビットアイ系」の品種は、自家受粉ではなく異花受粉を必要としています。
自分の花粉でも受粉が成功することはありますが、その成功率が低いのです。そのため、基本的には同系統の別のブルーベリーの木の花粉が必要です。
異花受粉だったが「花粉の量」が不十分だった場合
また、果樹には「受粉しても、花粉の量が少ないと実が正常に成長しない」という事例がよくあります。
異花受粉であっても花粉の量が少なかった場合には、「受粉のサイン」が現れたにもかかわらず失敗することがあります。
虫食いによって花部分の内部にダメージがある場合
春、ブルーベリーの花が咲くころには「蛾」などの幼虫のイモムシ・青虫・毛虫等が発生することがあります。
非常に小さいイモムシが、ブルーベリーの花がまだ「つぼみ」の頃に、つぼみに穴をあけて内部を食べてしまったり、花が咲いてから・受粉してから、実になる部分の中を食べてしまうことがあります。
そういう「食害による傷」が少しくらいあっても、実が大きくなることはありますが、花部分の内部に大きなダメージがあった時は、それが原因で実にならないこともあります。
「受粉のサインが表れたのに、実がならなかった・ポロッと取れてしまった」という時は、上記のような原因があると考えられます。
次の春に同じ問題に悩まされないためには、「木の種類を増やす」とか「ミツバチが来やすい環境を作る」「こまめに害虫を捕殺する(※基本的に薬は使わない)」などの対策を考えていきたいですね。
まとめ
以上、ブルーベリーの花が受粉しているかどうかの「見分け方」についてご紹介しました。
うちのブルーベリーの木は、今年もミチバチのおかげで受粉が上手くいき、実が順調にふくらんでいます。
今年もたくさんの実が獲れそうです。
私のブルーベリー収穫の様子は、実が採れている時期にインスタグラムで写真を投稿しています。
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