先日私は、滋賀県高島市の特産品「アドベリー」の摘みとり体験をさせてもらったんですよね。
その時、アドベリーの生産者のかたにお話が聞けたので、解ったことをかんたんにまとめてみます。
また1つ、アドベリーに詳しくなれました。
「アドベリー」とは?
「アドベリーって何?」という人は下記の記事を参考にしてください。アドベリーについて詳しくご紹介していますよ。
生産者に聞いた、アドベリーの秘密
下の写真は、生産者のかたがアドベリーのことを嬉しそうに話してくれる様子。
私が「アドベリーに出会ったことがきっかけで、数年前から自宅でボイセンベリーの栽培をしている」という話をしたところ、アドベリーのことを色々教えてくれました。

ボイセンベリーにはいろいろな品種がある
アドベリー=ボイセンベリーなわけですが、ボイセンベリーにもかなり色々な品種があるんだそうです。
例えば、大きなもの・小さなもの、実が縦に長いもの、果肉が硬いもの、甘いもの・酸っぱいもの、育てやすいもの、栽培が難しいもの。
その組み合わせ・バランスの数だけ品種があるんですね。
ちなみに、生で食べられないような硬くて酸っぱい品種は、むしろ加工用には最適なんだとか。
アドベリーはニュージーランド原産の特別な品種
かつて、生産者の方々は安曇川町で特産品として栽培するのに最適な品種を探しにニュージーランドを何度も訪れたそうな。
そして見つけた大粒でジューシーで甘い品種。
それを特別に「ニュージーランド政府」から提供してもらったそうです。

「特別に」というのは文字通りの意味で、ふつうは販売・許可されていないということ。
だから日本ではこのアドベリーと同じ品種のボイセンベリーが栽培されている場所はほかに無く、買うこともできないそうです。
ニュージーランドは国の農作物の品種を大切にしていて、独自品種を安易に国外に出すことはないそうです。植物の品種にも特許があるということですね。
家庭菜園では真似のできない大きさ

ベリーの実が大好きな私は、自宅の小さな庭で頑張って栽培を続けていますが、
どんなに頑張っても、うちのボイセンベリーの実は憧れのアドベリーほどの大きさにはならないんですよね。
うちで栽培しているボイセンベリーの実は、このくらいの大きさがふつう。

見比べると、安曇川町のボイセンベリー(=アドベリー)は本当に大きい。
というのは、やはり品種が違うからなんです。
生産者のかたに聞いてみると、私が栽培しているのは「アメリカ原産」の品種のようですよ。へぇ~そうなんだ。
ちなみに、このアドベリー畑でも一部アメリカ原産の品種を栽培していて、見せてもらうと確かにうちの庭のと同じでした。
大きさだけでは語れない、ベリーの味わい&栽培
私は「大きなベリーの実」が好きなので、大きいこと&美味しいことにこだわっていますが、
美味しさや栽培の面白さは、大きさで決まるわけではないんですよね。

実の香りは、うちで採れるアメリカ系品種の実のほうが良く、ラズベリーゆずりの華やかな風味が強いです。
また、甘くなるのもうちのほうが早いですね。アドベリーよりも赤いうちに美味しさのピークをむかえます。

大きさではアドベリーにはかなわないけれど、うちのボイセンベリーの実も、風味が良くて、とても美味しいです。
アメリカ系の実も、ニュージーランド系の実も、味はどちらも美味しいですね。風味にはそれぞれ特徴があります。
そんなわけで、いろんな種類があるということを知ることで、味わいや栽培の楽しさに深みが出ることが解りました。
まとめ
今回、大好きな「アドベリー」が栽培される畑を訪ねてみて、たくさんのアドベリーが実る姿を見られて本当に良かったです。
どんなふうに栽培されているのか、ずっと見てみたかったんですよね。
「収穫体験」というのはただ食べるだけでは終わらない、得られるものは多いですよ。
そして生産者のかたに貴重なお話が聞けたことで、また1つアドベリーに詳しくなりました。
滋賀県高島市の「アドベリー」、美味しいですよ。
あなたもアドベリーの実や、アドベリーを使ったスイーツなどを食べてみてはいかがでしょう。
こちらの記事もぜひ参考に
おすすめ「ベリーの本」
私はこれまでラズベリー、ボイセンベリー、ブルーベリーなどベリーの木を栽培してきました。
中でも木苺系のベリーの栽培はそれほど難しくないので家庭菜園にもオススメですよ。