滋賀県の高島市、安曇川町の特産品「アドベリー」を知っていますか?。
新鮮な生果実はたいへん希少なことから「まぼろしの果実」とも呼ばれます。
今回は、2016年6月に開催された『アドベリー摘みとり体験』に行ってきたので、その日のもようをお届けします。
「アドベリー」ってどんな木の実?
『アドベリー』は、一般的にはボイセンベリー(またはボイズンベリー)の名で知られている木の実で、
安曇川町で栽培されたボイセンベリーは特産品として親しみやすいように「アドベリー」という愛称が付けられていますよ。
![アドベリー生果実の写真](https://vegefish.com/wp-content/uploads/2020/05/02-4.jpg)
「まぼろしの果実」
アドベリー(ボイセンベリー)は、収穫期間が短く、保存・流通がむずかしいから、ほとんど市場には出回らない「まぼろしの果実」なんですよね。
アドベリーは基本的に冷凍・加工されて、カタチを変えて販売されているので「生のままの果実」に出会うことはほとんどないと言っていいでしょう。
アドベリーについてもっと詳しく
アドベリーについて、より詳しい情報は下記のページでご紹介しています。
アドベリーを収穫して食べ放題、「アドベリー摘みとり体験」
そんな希少なアドベリーの実を畑で採って食べられるチャンス!
「アドベリー摘みとり体験」という催しがあることを知ったので、さっそく行ってきました。
![「アドベリー摘みとり体験」の案内印刷物の写真](https://vegefish.com/wp-content/uploads/2020/05/02-41.jpg)
アドベリーの栽培地を訪ねる
「アドベリーって安曇川町のどこで栽培されてるんだろう?」ってずっと思っていました。
安曇川の河口近く、「びわ湖こどもの国」のすぐ横にアドベリーの畑はありましたよ。
現地を訪れてみると、農業用ハウスがずらり。
![アドベリーの栽培地のビニールハウスが並ぶ様子](https://vegefish.com/wp-content/uploads/2020/05/03-37.jpg)
いざ、アドベリー畑の中へ!
生産者のかたに案内していただきながら、さっそくアドベリー畑へ。
![アドベリー畑のビニールハウスへ歩いていく様子](https://vegefish.com/wp-content/uploads/2020/05/04-38.jpg)
どのハウスの中にも、アドベリーの木がずらり。
![アドベリー畑のビニールハウスが並んでいる様子](https://vegefish.com/wp-content/uploads/2020/05/05-33.jpg)
こんなふうに栽培されているんですね~。
![ビニールハウスの中にたくさんのアドベリーの木が並んでいる様子](https://vegefish.com/wp-content/uploads/2020/05/06-30-1024x768.jpg)
まるで緑のモンスターの行列。「モリゾー」みたいなかんじですね。
ちなみに、一年中「ハウス栽培」というわけではなく、実がなる時期だけ「雨よけ」のためにハウスで囲っているそうです。アドベリー(ボイセンベリー)の実は雨があたると傷むのです。
アドベリーを食べ放題、摘みとり体験を楽しむ
アドベリーの実はこんなふうになっていますよ。
![アドベリーの木にたくさんの実がなっている様子](https://vegefish.com/wp-content/uploads/2020/05/07-27-1024x768.jpg)
うっそうとした葉っぱの中に、赤や黒やピンクの実がぶらさがっています。
![アドベリーの木にたくさんの実がなっている様子](https://vegefish.com/wp-content/uploads/2020/05/08-24-1024x768.jpg)
で、どれでも好きな実を摘みとってそのままパクッと食べる。
![大粒のアドベリーの実を手で持った写真](https://vegefish.com/wp-content/uploads/2020/05/09-24.jpg)
甘みと酸味と、華やかな香りがある、ベリーの実ならではの味わいが口いっぱいに広がります。ジューシー。
「今年は育ちが悪くて実が小さめ」と聞いていたんですけど、じゅうぶん大きな実ですよね。
熟れ具合で変わる、アドベリーの色と味
アドベリー(ボイセンベリー)の木には、一度にいろんな色の実がつきます。
これは熟れ具合が違うということ。色が変われば、味も変わります。
![アドベリーの摘み取り体験を楽しむ様子](https://vegefish.com/wp-content/uploads/2020/05/10-17.jpg)
赤いほど酸っぱく、黒いほど甘い
赤いのはまだ完熟していない実。甘味が弱く酸味が強めです。
黒くなるほど熟しているサイン。酸味がひいて甘味が出てきます。
![色が異なる複数のアドベリーの実が並んでいる様子](https://vegefish.com/wp-content/uploads/2020/05/11-15.jpg)
赤いのと黒いの、どちらが食べごろか?といえば、一般的には黒いほうが食べごろ。
でも、「ちょっと酸っぱいのが好き」という人には赤みがある実もオススメ。
いろいろ食べ比べて、お好みの熟れ具合を見つけると嬉しいですね。
![アドベリーの実を手のひらに乗せた様子](https://vegefish.com/wp-content/uploads/2020/05/12-12.jpg)
「ワインレッド」の実が香り高くオススメ
アドベリー(ボイセンベリー)の実は、熟れ具合で「香り」も変化します。
ラズベリーゆずりの華やかな香りは赤いうちが強くて、完熟すると香りが弱まるので、
私は黒くなる前の「ワインレッドの色の実」が好きですね。
![赤ワインのような色のアドベリーの実の写真](https://vegefish.com/wp-content/uploads/2020/05/13-8.jpg)
甘味と酸味と香りのバランスがちょうど良いのがこのくらいの色の実。
食べ比べて、食べまくり!
というかんじで、いろいろ食べ比べると面白いので、どんどん食べまくりましょう。
こんなふうに食べられるのも、アドベリー畑ならではですね。
![アドベリーの摘み取り体験を楽しむ様子](https://vegefish.com/wp-content/uploads/2020/05/14-7.jpg)
ちなみに、実の粒が少ない「変なカタチの実」は、受粉がうまくいっていない実。粒が少ないぶん1粒が大きいので、実は意外にジューシーで味がよかったりします。
持ち帰るぶんをパックにつめる
アドベリーの実をお土産に持って帰ることもできますよ。
ということで、どっさり採ってきました。
![収穫されたたくさんのアドベリーの実](https://vegefish.com/wp-content/uploads/2020/05/15-6.jpg)
これをパックに入れていきます。
アドベリーの実は皮がやぶれて果汁があふれやすいので、やさしく丁寧に。
![アドベリーの実をパックに入れていく様子](https://vegefish.com/wp-content/uploads/2020/05/16-5.jpg)
こんなかんじでパックに入れると、「アドベリー収穫祭」で販売されるのと同じ状態になりました。
![パックに入ったアドベリーの実](https://vegefish.com/wp-content/uploads/2020/05/17-5.jpg)
希少なアドベリーの実が山盛り。嬉しいですね~。
お家に帰ってからも、また美味しいアドベリーの実を食べられます。
![パックに入ったアドベリーの実](https://vegefish.com/wp-content/uploads/2020/05/18-5.jpg)
うちではヨーグルトと一緒に食べたり、ジャムを作ったり、いろいろ楽しめました。
消費期限は1~2日
ここで思い出してほしいのが、アドベリーが「まぼろしの果実」であるということ。アドベリーは足が早いのです。
持ち帰るときは保冷バッグやクーラーボックスなどで保冷して、家に帰ったら冷蔵庫(野菜室)で保存。長くても翌日中には食べ切ることをお勧めしますよ。
アドベリースイーツも楽しめる
この「アドベリー摘みとり体験」には、アドベリーを使ったスイーツが付いてくるんですよね。
この日のスイーツは「アドベリーを使ったゼリー」に「黄色いラズベリー」がトッピングされたもの。
![アドベリーを使ったスイーツの写真](https://vegefish.com/wp-content/uploads/2020/05/19-5.jpg)
真っ赤なゼリーは濃厚で「アドベリーの果実感」がありました。
「黄色いラズベリー」も同じ敷地内で栽培されたもの。ふつうの赤いラズベリーと違って、酸味がなくて甘いんですよね。
本当にベリーづくしのひとときでした。
まとめ:アドベリーの生果実をぜひ食べてみて!
というかんじで、『アドベリーの摘みとり体験』は本当に美味しく楽しい時間が過ごせました。
私はずっと大好きだったアドベリーの実が「どんなふうに育てられているのか」をこの目で見られて良かったです。
![アドベリーの木にたくさんの実がなっている様子](https://vegefish.com/wp-content/uploads/2020/05/20-1.jpg)
「アドベリーの摘みとり体験」、有意義な体験ができる催しだったと思います。
あたなも次の機会に訪れてみてはいかがでしょう。
ベリー好きの人にオススメです。ぜひこの希少な生果実を食べてみてほしいですね。
「アドベリー摘みとり体験」の参加方法など
今回「アドベリー摘みとり体験」の参加にあたって必要だったことや解ったことのメモ。
![「アドベリー摘みとり体験」の案内印刷物の写真](https://vegefish.com/wp-content/uploads/2020/05/02-41.jpg)
◎希望日の前日までに電話予約が必要でした。
◎雨天でも大丈夫、アドベリーは雨よけハウスの中です。
◎万が一を想定して、参加費に「傷害保険料」が含まれている。保険適用のために予約の電話口で参加者全員の住所氏名等を伝える必要があった。(民間主催ではなく市の主催のため考慮されている)
◎オンライン予約できればいいのにと思った。今後の予約手順の改善に期待。
◎開催スケジュールは、毎年6月頃に高島市観光情報のページやアドベリー生産協議会のページなどアナウンスされる。
というかんじです。次の機会の参考にしてください。
こちらの記事もぜひ参考に
おすすめ「ベリーの本」
私はこれまでラズベリー、ボイセンベリー、ブルーベリーなどベリーの木を栽培してきました。
中でもラズベリー系のベリーの栽培はそれほど難しくないので家庭菜園にもオススメですよ。